【三輪山のオオモノヌシ神と神婚する女神】

概要
この女神は第七代、考霊天皇(こうれいてんのう)の娘で、神話では有名な箸墓伝説(箸墓は現在の奈良県桜井市箸中にある前方後円墳で、ヤマトとトヒモモソヒメ神が箸で陰部を箸でついて死んだのちにここに葬られ、当時の人々が箸墓と呼んだ)の主人公で、三輪山の主であるオオモノヌシ神と神婚した。

一般的に古墳の規模は、葬られた人の生きていた時の社会的地位を表している。その意味で、立派な箸墓古墳に葬られたモモヒメは大きな力を持っていたとされる。日本書紀の記述には大変聡明で叡智に長け、霊能力が優れていたといい、第十代、崇神天皇(すじんてんのう)の支配力を背後で支えているような存在だったことがうかがえる。

預言者的巫女という夜麻登登母母曾毘売命(やまとととびももそひめのみこと)の姿は、国の政治を左右する力を発揮した卑弥呼や神功天皇といった女性の姿を連想させる。

別名・別称
倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと、まとととびももそひめのみこと)等
神格
預言者的巫女
性別
女神
神徳
諸願成就、家内安全、厄除け、延命長寿など
備考
神社には弟神のキビツヒコと一緒に祭られている。
神社

田村神社(香川県高松市)

吉備津神社(岡山市吉備津)

など。