古事記

【古事記】中つ巻

【古事記】久米歌

戦いに勝った神倭伊波礼毘古命(かんやまといわれびこのみこと)の一行は、その地よりさらに進んで、忍坂(おしさか:奈良県桜井市)に着きました。そこには、岩をくり抜いて作った大きな室があり、尾の生えた土雲(つちぐも:朝廷に従わなかった土着民を蔑(...
【古事記】中つ巻

【古事記】宇陀の兄宇迦斯(うえかし)と弟宇迦斯(おとうかし)

宇陀の地(うだのち:吉野から奈良盆地に至る途中、奈良県宇陀市)には、兄宇迦斯(うえかし)と弟宇迦斯(おとうかし)という勇猛な兄弟が住んでいました。そこで、神倭伊波礼毘古命(かんやまといわれびこのみこと)は、八咫烏(やたからす)を遣わせて二人...
【古事記】中つ巻

【古事記】白肩の戦い「八咫烏」

高倉下(たかくらじ)が布都御魂(ふつのみたま)の太刀を献上したことで、神倭伊波礼毘古命(かんやまといわれびこのみこと)はその場を切り抜けることが出来ました。すると、その時に高木神(たかぎのかみ:高御産巣日神)の声が聞こえてきました。「天つ神...
【古事記】中つ巻

【古事記】白肩の戦い「布都御魂」

神倭伊波礼毘古命(かんやまといわれびこのみこと)と五瀬命(いつせのみこと)一行は、さらに東へと進み、浪速之渡(はやなみのわたり:大阪湾の沿岸部)を経て、青雲の白肩津(しらかたつ:所在不明)に船をお泊めになりました。この時、登美能那賀須泥毘古...
【古事記】中つ巻

【古事記】神倭伊波礼毘古命(かんやまといわれびこのみこと)神武天皇の東征

神倭伊波礼毘古命(かんやまといわれびこのみこと)と、同じ母から生まれた兄の五瀬命(いつせのみこと)の二柱の神は、日向(九州南部)の高千穂宮(たかちほのみや)で相談されました。弟の神倭伊波礼毘古命(かんやまといわれびこのみこと)が、「どこの地...
【古事記】上つ巻

【古事記】日向三代~豊玉毘売の出産「鵜葦草不合命(うかやふきあへずのみこと)の誕生」

ある日、綿津見之神(わたつみのかみ:海神)の娘の豊玉毘売(とよたまびめ:豊玉毘売命(とよたまびめのみこと))が、火遠理命(ほおりのみこと:山幸彦)の国に尋ねてきました。そして、豊玉毘売(とよたまびめ)は、「私は、あなた様の子を妊娠しまいたが...
【古事記】上つ巻

【古事記】日向三代~火照命(ほでりのみこと:海幸彦)の服従「塩盈珠と塩乾珠」

海神の宮殿で豊玉毘売(とよたまびめ)と出会い結婚し、三年(みとせ)もの間お住になっている火遠理命(ほおりのみこと:山幸彦)ですが、ある日、大きなため息をおつきになりました。それは、兄の火照命(ほでりのみこと:海幸彦)から借りた釣り針を海に失...
【古事記】上つ巻

【古事記】日向三代~海神宮の訪問と豊玉毘売(とよたまびめ)

火遠理命(ほおりのみこと:山幸彦)は、塩椎神(しおつちのかみ)の教え通りにお進みになりました。すると、塩椎神(しおつちのかみ)の言った通り、魚の鱗(うろこ)のように屋根を葺(ふ)いた宮殿にたどり着きました。そして、これもまた言われたように、...